歯ぎしりの種類
歯ぎしりの問題を抱えている人が増えているといわれています。ストレスなどがその原因として指摘されていますが、そんな歯ぎしりにはいくつかの種類があります。
もっとも一般的なタイプが「グラインディング」と呼ばれるもので、歯を横にスライドさせてギリギリ、キュッキュッと音を立てます。歯ぎしりと言われて多くの人がイメージするタイプです。
それから「クレンチング」。これは上下の歯を強く噛み合わせてしまうタイプで、音があまり出ないのが大きな特徴です。簡単に言えば歯を食いしばっている状態。なかなか気づきにくいのが大きな難点ですが、顎に疲れを感じたり、口を開けにくいといった症状が見られます。
珍しいタイプには「タッピング」というものもあります。これはカチカチと上下の歯をしきりにぶつけるタイプのものです。大きな音がするので周囲の人が気づきやすいタイプでもあります。
これら歯ぎしりの種類はどのような原因で起こるのか、まだよくわかっていないというのが現状です。噛み合わせの悪さやストレスがとくによく知られていますが、どの原因がどの種類の歯ぎしりをもたらすのか、はっきりとしたことはわかりません。
どの種類の歯ぎしりにしろ、早めの対策が求められます。そのまま放置しておくと顎関節症や頭痛、歯の磨耗といったさまざまな影響が及ぶことになります。本人はもちろんのこと、周囲の人間も歯ぎしりの兆候が見られた場合は注意深く様子を見守るよう心がける必要があるでしょう。
歯ぎしりがもたらす悪影響
歯ぎしりは放置しておくとさまざまな悪影響を及ぼします。それは歯や口内だけでなく、全身にまで及ぶことがあるので注意が必要です。
まず歯が消耗すること。歯ぎしりが続けば磨り減ってしまいますし、加えられる圧力によって割れたり削れてしまうこともあります。また、差し歯や義歯が破損してしまう恐れもあります。歯ぎしりを続けることで歯の寿命を縮めることになるのです。また、歯周病にかかっている場合歯ぎしりによって症状が悪化しやすくなるとも言われています。
それから顎への負担。顎に違和感を感じたり、口を開けるのが辛くなることがあります。症状が重くなると顎関節症にかかってしまうことも。
頭痛や肩こりの原因にもなります。慢性的な頭痛や肩こりを抱えている人は就寝中の歯ぎしりに気づいていないというケースも非常に多いのです。
とくに近年問題となっているのが睡眠時無呼吸症候群との関連。いびきとも関連がありますが、ストレスによって引き起こされる歯ぎしりはとくに睡眠時無呼吸症候群を伴うことが多いといわれ、心臓に大きな負担をかけることになります。
このように、歯ぎしりは広く健康状態に重大な影響を及ぼすことになります。また、家族など周囲の人間にも迷惑をかけることになりますから、できるだけ早い段階で治療を受けることが重要になってきます。悪化すると歯ぎしりから発展した他の症状の治療も受けなければならなくなるだけに、放置するようなことなく医師の診察を受けることが重要です。
歯ぎしりの原因と治療
歯ぎしりの原因はまだはっきりとはわかっていません。しかしいくつかの有力な見解があります。
まず噛み合わせの悪さ。歯並びの悪い人が増えた影響もあり、噛み合わせの問題が大きな関心を集めています。歯ぎしりも上下の歯の噛み合わせが悪いことから発生することが多いといわれています。
それからストレス。現在原因としてもっとも有力視されているものです。蓄積したストレスを解消するために無意識のうちに行うのが歯ぎしりだと言われているのです。
歯ぎしりの治療にはこういった原因を踏まえたうえで行う必要があります。もっとも一般的な治療方法がマウスピース。就寝時にマウスピースを装着し、歯ぎしりを抑えるとともに歯にかかる負担を軽減させます。
それから歯ぎしりをしないよう常に意識する「リマインダー」という方法も治療法として挙げられます。張り紙を張るなど、起きている間に歯ぎしりをしないよう意識する環境を作ることで就寝時の無意識の歯ぎしりを防止するのです。
そして重要になるのがストレス解消。直接的な治療法ではありませんが、歯ぎしりの直接の原因と考えられるストレスを解消することで改善していくことも重要になってきます。これは日常生活の過ごし方や本人の心がけが大きなカギを握るだけにとくに大きな意味があります。
歯ぎしりの治療は歯科で行う措置と日常生活での対策を両立させながら行っていくのが基本となるでしょう。なお、治療は歯科医院のほか、精神科でも行っています。